恋人選びでは「性格が大事」と言われることもありますが、実際のところ世代や性別によってパートナーに求める条件はどのように変わるのでしょうか。
そこで、株式会社マシェバラトークが運営するオウンドメディア『マシェラボ』( https://machetalk.jp/media/ )は、20歳~49歳の未婚男女368名を対象に、恋人選びの世代・性別による違いに関する調査を実施しました。
今回の調査で明らかになった、主なポイントは以下の通りです。
- 恋人選びで「性格・人柄」を重視する割合が過半数で、内面重視が主流
- 30代・40代は内面重視が約6割に達し、20代との意識差が鮮明
- 20代男性の4割が「内面より外見」を選択し、若年層の本音が際立つ
本リリースでは、これらの結果をもとに 世代別・性別で異なる恋愛観の背景と、長続きする関係づくりのヒント を考察します。
1.未婚男女の51.4%が恋人選びで「性格・人柄」を最重視
20~49歳の未婚男女を対象に、恋人を選ぶ際に重視するポイントを質問したところ、内面を重視する傾向が顕著に表れました。「性格・人柄」を挙げる回答が過半数に達しており、まずは相手の人間性を評価する姿勢を持つ人が多いようです。

最も高いのは「性格・人柄」で51.4%、これに「外見・容姿」が10.6%、「趣味の一致」が10.1%で続きました。その他では「経済力」が9.0%、「学歴・職業」が3.3%となっており、外面的な条件やスペックは少数派にとどまっています。
これらの結果から、未婚者にとって恋人選びの第一条件は見た目や肩書ではなく、人となりであることが明確になりました。相手と良好な関係を築くために、外面的な魅力よりも性格的な相性を重視する傾向が強いと考えられます。
2.30代以降は約6割が「性格・人柄」重視、20代は43.6%で他世代よりも低い
恋人選びで「性格・人柄」を重視する人が過半数を占めることがわかりました。続いて、その傾向を世代別に詳しく分析すると、恋人に内面を求める度合いは年齢が上がるにつれて高くなる傾向が見えてきました。

世代別の結果を見ると、30代で59.4%、40代で57.0%が「性格・人柄」を最重視しているのに対し、20代では43.6%となりました。20代でも「性格・人柄」が最多回答ではあるものの、30代との間には15.8ポイントの開きがあり、世代間で内面重視の度合いに違いが存在することがわかります。
年齢を重ねるにつれて恋愛経験が蓄積し、将来を見据えたパートナー選びを意識する人が増えることが、この傾向の背景にあると考えられます。全世代で「性格・人柄」が最も重視される点は共通ですが、30代以降はより長期的な関係を前提に、人間性や価値観の相性の重要性が増していくようです。
3.重視する価値観、全世代で「お金の使い方」がトップ、30代以降でより関心が高まる傾向
恋人に内面を求める度合いは世代間で差が見られましたが、その背景にはどのような「価値観」があるのでしょうか。恋人について特に重視する価値観を質問したところ、全世代に共通する現実的な視点と、世代ごとの特徴が明らかになりました。

全世代で「お金の使い方や貯金」が1位となりましたが、30代で47.9%、40代で45.0%と特に高い一方、20代は36.0%とやや落ち着いた割合となっています。また、「生活のリズムや休日の過ごし方」も全世代で上位にランクインしていますが、30代(40.6%)と40代(37.0%)は、20代(23.3%)を大きく上回りました。
どの世代にとっても金銭感覚や生活リズムがパートナー選びの重要な要素である一方、30代以降でその傾向がより顕著になるのは、結婚や同棲といった将来の共同生活をより具体的にイメージするためと考えられます。日々の暮らしに直結する現実的な価値観のすり合わせを、上の世代はより強く意識することがうかがえます。
4.20代男性の41.6%が「外見重視」、同世代女性との意識差が顕著
これまで世代ごとの価値観の違いを見てきましたが、より根本的な部分で、恋人に求める魅力として「外見」と「内面」のどちらを重視するのでしょうか。この点について質問したところ、世代と性別によって求める魅力のバランスが大きく異なることが明らかになりました。

グラフを見ると、20代男性は「外見の魅力」14.6%と「どちらかといえば外見の魅力」27.0%を合わせて41.6%となり、外見を重視する割合が全体の中で最も高くなっています。これは同世代女性の合計24.1%を17.5ポイント上回っており、若い世代における男女間の意識差がうかがえます。
また、30代・40代女性の内面重視の傾向も際立っています。30代女性では「内面重視」が64.3%に達する一方、「外見重視」は16.7%にとどまりました。40代女性ではこの傾向がさらに強くなり、「内面重視」が70.5%、「外見重視」はわずか9.0%となっています。
年齢や性別によって、恋人に求める魅力のポイントがこれだけ大きく異なるのは興味深い結果です。若い男性は外見を重視する傾向が強い一方で、年齢を重ねた女性は内面をより大切にするなど、それぞれの価値観がはっきりと分かれていることがうかがえます。
5.興味ある出会い方、20代は「リアルな場」が中心、30代女性は「紹介」が突出
恋人に求める価値観が世代や性別で異なることを見てきましたが、実際の出会い方にはどう影響するのでしょうか。興味のある出会い方について質問したところ、世代や性別によって好まれる出会いの手段に大きな違いがあることがわかりました。

まず、20代の出会い方は、男女ともに「職場・学校」や「趣味・サークル活動」といった、リアルなコミュニティでの自然な出会いが中心となっています。しかし、その中でも20代・30代の男性は「マッチングアプリ」も上位の選択肢に入っており、デジタルツールを活用した出会いにも積極的であることがうかがえます。
世代が上がると、その傾向は変化します。特に30代女性では、「友人・知人の紹介」が47.6%と突出し、信頼できる人からのつながりを重視する姿勢が際立ちます。そして40代になると、男女ともに「特にない」と回答する割合が最多となり、新たな出会いを積極的に求める意欲が低下していく傾向も見られました。
まとめ:恋愛観の世代差と、新しい関係性へのヒント
今回の調査では、恋人選びでは「性格や人柄」が最重要という点は、どの世代にも共通していることがわかりました。しかし、その重視の度合いや、具体的に相手に求める価値観には、世代によって違いが見られます。若い人ほど恋愛の楽しみ方や出会い方が多様で、年齢を重ねるほど、将来の生活を意識した現実的な判断基準を持つ傾向がうかがえました。
こうした変化は、経験を重ねる中で「自分にとって本当に大切なもの」が見えてくる過程と考えられます。出会いの形が多様化した今こそ、結果を急ぐより、安心できる場で相手と向き合い、お互いの価値観をじっくり確かめ合うことが、長く続く関係を築くための近道になるのではないでしょうか。
調査の実施概要
調査機関 :自社調査
調査方法 :インターネット調査(株式会社ジャストシステム「Fastask」)
対象エリア:日本全国
対象者 :20歳~49歳の未婚男女
調査期間 :2025年7月22日~29日
有効回答 :368名※
※性別・年齢層の人口分布を考慮したサンプリング
設問内容
- あなたが恋人を選ぶ際に、最も重視する要素を教えてください。
- 恋人との価値観で特に重視する要素は何ですか?優先度の高いものから順に最大3つまで選択してください。
- 恋人に対して、外見の魅力と内面の魅力のどちらをより求めますか。
- あなたはどんな出会い方に興味がありますか?興味のあるものから順に最大3つまで選択してください。